2007-11-29
収賄容疑で東京地検特捜部に逮捕された前防衛事務次官の守屋武昌容疑者(63)が、贈賄側の軍需専門商社「山田洋行」元専務の宮崎元伸容疑者(69)に対し、自らの都合がつかない場合、妻の幸子容疑者(56)だけのゴルフ接待を依頼していたことが、関係者の話でわかった。守屋前次官が他の受注業者からゴルフ接待を受ける日を指定して頼んでいたという。宮崎元専務が接待攻勢をかけていただけでなく、守屋前次官側から接待を求めていた側面も浮かび上がった。 守屋前次官は特捜部の調べに対し、収賄容疑を認めているが、幸子容疑者は同容疑を否認しているとみられている。特捜部は、度重なる接待の中で前次官の共犯として逮捕した幸子容疑者の役割など癒着関係について解明を進めている。 関係者によると、守屋前次官は、山田洋行以外の防衛装備品の受注業者から週末にゴルフ接待を受ける約束をした際、宮崎元専務に連絡し、幸子容疑者だけをゴルフに連れていくよう頼んでいたという。 依頼に応じた宮崎元専務は、山田洋行の関係会社が経営するゴルフ場で接待。プレー代や飲食費は山田洋行の交際費で処理していたという。また、車での送迎は、山田洋行の社員が担当していた。こうしたゴルフ接待は複数回あったとされる。 これらのゴルフ接待とは別に、宮崎元専務が幸子容疑者だけをカラオケクラブなどで接待していたこともすでに明らかになっている。
セ記事を書く
セコメントをする