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私立の短期大学で、今年度に定員割れとなった学校の割合が6割を超え、昨年度から1割近く急上昇して過去最悪となったことが日本私立学校振興・共済事業団の調査でわかった。4年制私立大の定員割れ率も昨年度から横ばいの約4割に高どまりしている。「大学全入時代」を迎え、好調な大都市の有力大と、不振が続く短大や地方大との二極化が進んでいる。
私立短大については、396校のうち365校のデータを集計。今年度の定員割れは全体の61.6%に達し、1年前と比べて9.6ポイントも上がった。定員総数は昨年から約3800人減ったが、志願者が約2万2000人減の約13万人に落ち込んだことが響いた。景気回復などを受け、4年制志向がさらに強まったことなどが理由と見られる。
短大の定員割れ率は、これまで00年度の58.0%が最高だった。その後、4年制への移行で定員が減ったこともあって改善していたが、05年度以降再び悪化している。
4年制私大では、567校のうち559校のデータを集めた。定員割れ率は昨年度より0.7ポイント改善したものの39.5%で、本格的な改善の兆しは見られない。志願者は昨年度より2.9%、約8万7000人増えたが、首都圏や関西の有力大が地方で受験会場を設けるなど入試改革を進めたことが押し上げており、地方の小規模大では志願者減が目立った。
地域別の定員に対する入学者の割合は、東京地区が118%、京都・大阪地区も112%だったのに対し、四国は84%、中国も89%。大学の規模別では、学生数800人未満で定員割れが目立つ一方、3000人以上では118%だった。
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